ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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”この手で掴みたいものは……”12

舞の心の内を知らない陸は、作品を売りさばいていった。

陸に足りないのは、後はパトロン……絵を大量に購入する代わり、生活費を工面する相棒だけだ。それなりの生活費を支給してくれるパトロンは欲しかった。

陸のライバルの大輝は、陸より二年早くプロの絵画展に入賞していた。

大輝は陸の姉を近くの喫茶店に呼び出した。
「久しぶりね、大輝君。どうしたの? わざわざ田舎に戻って」
大輝は、あくまでも下手に出る。
「パトロンである井上香織が、俺から陸に移る事になったのですが、条件が問題で……」

しばらく話し込む二人。
「女を寝取られた気分ですよ……」
そんな言葉が飛び出した。

陸は、香織と会う。
「はじめまして、北条陸君」
出て来た女は、いかにも女王様のような上から見下した目で陸を射抜く。
条件は、信じられないことだった。
「私の身体の渇きを癒やし続けなさい。それが融資の条件」
根が真面目な陸は、パトロンに期待してただけに、ショックは大きかった。
しかし、昔の陸とは違う。
「そんな……僕には恋人が……」
弱い、返事だった。
「お優しいのね……。でも、現実は残酷よ……。付き合い続ければ良いじゃない。私は恋愛したいとは言ってない。結婚もしない。そんなに私が嫌?」
香織は、女としては上等だった。
陸の頭の中の”しかし”は、消え入りそうだったが、香織は時間をくれた。
「明後日くらいまでに返事をくれればいいわ。ただ、莫大なお金をポンと上げるわけじゃない。生活に困らない程度の並みの収入と、お父様への学費返済を保証するわ。じゃあね」
香織はパタパタと手を振る。そして。
「断っても良いけど、大輝君を蹴落とすチャンスかもよ? それがビジネスよ」
陸の心は、ほぼ決まった。
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  1. 2009/06/15(月) 07:47:42|
  2. 携帯小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

右脳左脳チェックか……

利用料かかるだろうから、アクセス(接続)と同時にお金かかっても良い方向けですね。
  1. 2009/06/15(月) 16:38:23 |
  2. URL |
  3. たけ #-
  4. [ 編集 ]

さやうま さん、陸は

>生活のために、心と違うことするのかなあ?
こやつ、もう変わってしまったのです。

>最近の…入りやすいね、感情が、この作品は。
ありがとうございます! 感情移入できて良かった!
  1. 2009/06/15(月) 12:55:29 |
  2. URL |
  3. たけ #-
  4. [ 編集 ]

うーん

なんか、陸も大変だねえ。
生活のために、心と違うことするのかなあ?
それが、最近のぶっこわれたよの中の流れと重なる部分でもあるけど。
そしたら、陸、こわれちゃいそうで心配。
フィクションでも、入りやすいね、感情が、この作品は。
  1. 2009/06/15(月) 09:16:23 |
  2. URL |
  3. さやうま #qZjO.u1.
  4. [ 編集 ]

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