ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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父と精神病の娘と結婚と2

百合子の父、平蔵は……百合子から視線をずらし、天井を見上げる。
真っ白な天井に、シンプルな蛍光灯。他には何も無い。所々の黒いシミが、拭い去れない闇の記憶の断片のように感じ、平蔵はゾッとした。

平蔵は、それを拭わねばならない。
「不思議な夢を観た」
百合子は、ビクッと反応する。平蔵は、その異常な反応に、何かがあると感じた。
しかし、続ける。
「お前のダンナ候補の洋介そっくりな人間に諭(さと)された……いや、決心がついた」
百合子は、唇を震わせる。
『まさか』
ハモった。二人が同時に同じことを言った。
しかし、思わず笑い合う状況ではないことを、二人は感じた。
同調感。父娘をやって二十年以上。こんなことは初めてだった。
喜ぶべきか、悲しむべきか、二人は分からない。
そんな深い溝を持ちながら、しかし二人は はっきり”今しかない”と感じた。

話は、百合子の小学生時代から始まる。
両親が離婚し、父についていく”ハメ”になった。
義理の母が三年後に出来て、百合子はグレた。
いじめっ子になり、中学生の頃には荒れた。
百合子は、
「壊れろ! みんな壊れろよ! 幸せも、不幸も無い! あるのは私を拒絶する世界と、私の存在の有無に対しても、なにも変わらない世の中の流れだけ! みんな私を無視して! なんなんだよ! 私が何かするたび、みんな私をバカにして! 何か出来るようになれって言って、そのくせ私が失敗したらそれみろ。って笑って!」
と叫び続けて、高校卒業と同時に家を飛び出した。
小さな会社の雑用として働いた百合子。しかし、百合子は仕事ができなかった。
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  1. 2009/08/30(日) 00:09:46|
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