ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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父と精神病の娘と結婚と10

洋介との間に、溝が埋まった。
人は他人(ヒト)を求めずにはいられない。百合子の場合、それがちょっと過敏すぎるだけだと洋介が教えてくれた。

気持ちの整理がついた百合子は、恋人は出来ても父が憎く、父との戦闘体制に入った。
そもそも父がいなければ、精神病になってないはず。
でも、
父がいなかったら洋介とは出逢えなかった。
産まれ落ちたことには感謝できないが。
産まれさえしなければ、幸せも不幸も無いプラマイゼロ。
だから不満を話すんだ。と決起。
洋介には、仕事に行ってもらった。やはり、気を使う……百合子は、(思いやり……なのかなぁ……?)と思う。

三年ぶりに父の元に訪れ、今までのことを話した。

父の言葉は……。
「そうか」
だけだった。
百合子は、なんとか理性を保ち目的を言う。
「責任を取って」
と。

「間に合うのか?」
またしても、百合子にとっては意外な言葉だ。
「間に合うのかと聞いている。近所でお前のことがなんと呼ばれてるかわかるか?」
骨とプラスチックのぶつかる音がした。
食欲が無く、やせ細った百合子の手がテーブルを叩いたのだ。
「だったら産まなきゃよかったでしょ……っ!? 誰が産んでくれって頼んだよ!!」
父は俯(うつむ)く。義母は、ただオロオロとするばかり。一言もしゃべらない。誰もカバーしてくれない。
「私を不幸に堕(お)として楽しんでいるんでしょ!? 私なんか、架橋の下で拾われた子だって、あんたの子じゃないって言ってくれた方が幸せよ! この血が! この細胞があんたの体の一部だったなんて、むしずがはしるわ!」
百合子は、泣き崩れた。
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  1. 2009/09/07(月) 07:38:48|
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