ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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父と精神病の娘と結婚と14

退院後、洋介は退院祝いをたった二人でやった。企画も予算も洋介によるものだが、百合子は(二人でいられるなら、それでいい)と思った。
洋介には もくろみ があった。
ご機嫌を良くして、あることを提案する算段だ。

「百合子、キミのお父さんに挨拶をしたい」
百合子は、真っ青になる。完全に拒絶した。
「イヤ! あの人は、私を不幸にするために私を産んだのよ!?」
洋介は、眉をひそめる。
「僕はその真意も聞くつもりだよ。キミはこの場に残って良いから」

洋介は単身、横浜に住む百合子の父、平蔵に会いに行く。

平蔵は、開口一番に……「あんなじゃじゃ馬娘と結婚して人生を無駄に過ごすな」と言い放つ。
洋介は、
「それでも百合子さんと結婚します」
とだけ言い、帰っていった。

平蔵の顔色を、洋介はしっかりと眼に焼き付けた。

百合子の元に来た洋介は笑顔だった。
「なんて言われたの?」
と言う百合子に、
「いいお父さんだった。期待通りの人だったよ」
とだけ言った。
百合子には後日伝えられたが、洋介は”百合子の父として、君の期待には答えられないから、幸せになれないから、あきらめなさい”と聞こえたのだという。

平蔵は結婚後に洋介とだけ、二人きりの時にいった。
「正直、百合子が結婚すると言った時、心の底から嬉しかった。母も父もない態度、再婚の不理解。人を愛せないとばかり思ってた。百合子は欲が、普通より少なめで。本音も見せなかった。人は……人と巡り合う中で、様々な可能性を生む。良いことも、悪いことも。ありがとうな。洋介君」
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  1. 2009/09/11(金) 09:19:01|
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