ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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父と精神病の娘と結婚と18

やっぱり幻覚だったんだ。。。
マジマジと話を聞く百合子に対し、老人も真面目に話す。

「きっと、再婚して母ができれば、構ってくれる安心感から嘘(ウソ)はつかないだろうと、娘が小学五年生の頃再婚しましたが、娘は今度は部屋の隅で小さくなりました」

百合子はそれでも、父だけの娘でありたかった。父のことは本当は好きだったけど、甘え方が分からなかった。本当に欲しかったのはオモチャでも、まして裕福な暮らしでもなく、父の愛だった。
老人はゆっくりと百合子を眩(まぶ)しそうに見る。
「私は、間違ってたのでしょうか? 最初は なついていた。しかし、母は、百合子の母はやはり産みの親だけだった。

「そこで、ペットを飼おうという話になったのです」

思いだした。ハムスターだ。簡単に飼えるからと、義母に力説された。しかし、コイツみたいにおとなしくなれと言う意味だと思った。
それが義母の最後のあがきと知らずに。

「すると、娘は嫌がりました」
老人は、髪をかきむしる。考え事をする父のしぐさそのものだった。百合子は、一瞬胸が締めつけられた。

「私達で彼女の心を癒せないなら、動物で……。と考えるのは、自然なことです。ですが、彼女はこう言いました『もう、何も失いたくない』と。私達は、愕然としました。小学校中学年で人生に絶望しているのです。義母に当たる妻は、その頃から娘を奮い立たせるのを諦めました。ある夜中に妻は言いました。『あなた、ごめんなさい』と」
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  1. 2009/09/15(火) 07:58:46|
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