ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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父と精神病の娘と結婚と 最終回

何もできない。歩けない。だから振り返る。セピア色に染まった過去が美化され、やがて(過去は良かった)と言いたい。

きっと、妹弟ができなかったのは、義母さんの最後の慈悲なんだと思う。

気がつくと、車内には、三人しかいなく、百合子が泣き止むまで、二人は両側から肩を抱いた。
その掌が温か過ぎて、百合子の心は二つのカンカン照りの太陽の下(もと)、涙が蒸発していった。
(暖かい。暖か過ぎるよ……。ねぇ、お父さん、私幸せよ。二つの太陽に照らされて、凄い幸せよ……。だから生きて。死なないで! 謝らせて……っ! 一言、ありがとう、と)

百合子は思った。前を向かないと、病気は治らない。二つの太陽に見捨てられないように、未来と闘わないといけない……。

百合子が泣き止むと、老人は脚に手をつき、立ち上がる。
「さて、長話してしまいましたね。
実は私、趣味で電車で遠出しているだけなんです。そろそろ途中下車しましょうかね……」
百合子は、待って! と、声を出そうとして、止めた。もう、疲れ果てたんだ。休ませてあげよう。
私の父と同じ名前のこの老人も、父自身も二十年間以上満身創痍(まんしんそうい)……ボロボロなんだ。
「お義父さん!」
突然、横から声がした。
「そうはさせません。私達は貴方の話を聞いた。今度は、私達の長話に付き合ってもらいますよ! 人生という、飛びっきりに長い話に」
光が、はぜた。
ほんとに、この人は馬鹿だ。人の世話ばかりしてるこの人の掌……愛に触れた人は、例外なく幸せになれる。その証が、私なのだから。。。
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  1. 2009/09/19(土) 00:11:14|
  2. 携帯小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

かしわもちこ さん

>連載おつかれさまでした(*^^*)
ありがとうございます!(^_^)v

>最初から読ませてもらってましたよ。
そうだったのですか! ありがとうございます!

>どうなることか…よかったです。
自然と愛と治療を目指せたら、と思ってました!
  1. 2009/09/19(土) 12:56:02 |
  2. URL |
  3. たけ #-
  4. [ 編集 ]

連載おつかれさまでした(*^^*)
最初から読ませてもらってましたよ。
どうなることかと展開を見守りましたが、ラストが愛に向かってる感じがしてよかったです。
  1. 2009/09/19(土) 11:44:43 |
  2. URL |
  3. かしわもちこ #-
  4. [ 編集 ]

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