ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ガンアクション・ラブストーリー 4-1

狂気と芸術の交差する街
第4章 ~アルフレードとオヤジの絆~一回目


「よう、兄ちゃん。景気悪そうな顔してるなぁ…」
時は千九百九十五年七月一日。場所はシエナ市街の横道。Il Palio di Siena(シエナのパリオ祭り)が始まろうという前日。
エンターテイメントで見たような帽子をかぶり、ステッキを手にする中年男は、どこからどうみても、景気だけは良さそうだ。
「hey、ジジイ。馬と騎手をそんなダジャレ姿で見る気かい?」
アルフレードは精一杯のイヤミをぶつけると、中年男は口角を歪ませる。
「俺の言葉がわからなかったか? 兄ちゃん。しみったれた面下げて横路に力無く座り込んでどうしたと聞いてるんだ」
アルフレードは今度こそ嫌気がさして、地面にツバを吐いた。中年男に吐かなかったのは、そのただならぬ威圧感に負けたからだ。
「消えな、成金野郎」
昔のアルフレードは浮浪者だった。その年には十六歳。
「兄ちゃん、何をイライラしてる? 自分に見向きもしない世間か? よい子ちゃんの大人達か?」
「みんな……みんなだ! 俺に見向きもしない世間もよい子ちゃんの大人達も、愛情を一身に受けて『まだ足りない』なんてほざくガキも! お前も! みんな! 全部! 全部大嫌いだ! みんな消えろ! 壊れろ! 死ねばいい!」
男は、憐(あわ)れみも怒りも浮かべない。アルフレードは続ける。
「俺は、どこかの駅前に捨てられてたのを、国家警察が拾ってくれた。でも、せめて一生懸命育てて、それでもダメだったら……はっきり”捨てる”と言ってから捨てて欲しかった。顔も覚えさせず、抱きしめられるぬくもりすら与えず捨てる親が憎かった」
アルフレードは、なんでこんなことを言ってるのだろうと思った。今日の俺はどうかしてる。
スポンサーサイト
  1. 2009/10/27(火) 11:50:25|
  2. 携帯小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<これからの精神障がい者と家族の福祉という講演がありました。 | ホーム | はわわ~(>_>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://take10005achi3fu8.blog56.fc2.com/tb.php/678-d7a32081
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。