ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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ガンアクション・ラブストーリー8-4

狂気と芸術の交差する街
第8章 ~休息2~4回目


●四日目
ピサの斜塔観光が目的でピサ中央駅に着いた。
キアーラが気まずそうにエイジに聞く
「美術館、行かないかな?」
「いこ! 予定狂うだろ? それに、ピエタの時は特別。」
ドゥオモ広場まで歩いて行く。
すがすがしい緑の広がるドゥオモ広場を訪れると、海運国とは思えない。しかし、それで巨万の富を得た十世紀頃から芸術が花開いたのは納得できる。
しかししかし、十四世紀にはフィレンツェの植民地になり、かつての港は砂に埋もれた。
「ここでガリレオ・ガリレイが落下の法則を実験したんだね?」
エイジは、ガリレオには興味があるらしい。
「してないぜ」
「……は?」
「だからしてねぇんだよ」
キアーラはしれっと答える。
「じゃ、ピサ大学で学び、若くして教鞭(きょうべん)を振るったのは?」
「それはホント」
そんな、さりげなく夢を壊されつつピサの斜搭を二百九十三段登って行く。
「スゲーいい眺めだな!」
「はっ……はっ……はっ……す、……ごい……ね…………」
エイジは死にそうな顔をしているが、キアーラははしゃいでる。
「斜めっていうのがコエ~な」
「……怖く……ないだろ」
「バレち?」
エイジは、キアーラの変わり様が気になった。焦っているような、喜んでいるような。
蒼空に白い大理石の壁を輝かせる様は、まさに”絶景かな”である。
「ここはな、”奇跡の広場”って呼ばれてるんだ」
「イタリアには奇跡がいっぱいだな」
「あたしが、ガラにもなくガイドなんかやってたのは、世界中に奇跡を見せたかったからさ」
そう言って振り向く姿は、生娘のように幼げに、初々しく、そして美しかった。
だから。
聞かなければならない。
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  1. 2009/11/18(水) 00:25:17|
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