ボーダーラインと携帯小説の世界

精神病患者達と携帯小説が好きな人とアニメ類が好きだったり、料理好き用

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ガンアクション・ラブストーリー14-1

狂気と芸術の交差する街
第14章 ~それぞれの帰路~ 1回目


「キアーラ危ない!」
エイジは、キアーラをとっさに押し倒す。
「な……エイジ!」
キアーラの周りには、鮮血が広がる。そのままにすれば、生きてはいれまい。
「なんで……あたしなんかの為に……」
「”なんか”なんて言うなよ……僕の愛したキアーラは、真っ直ぐで……素直な女性だよ…………」
「”なんか”だよ! 人を殺すしか能の無い、殺人鬼だよ!」
エイジは悲しく微笑む。かつて、キアーラが仕事で関わった人間が、こんな顔をしただろうか? 砂塵(さじん)にまみれ、油にまみれ働くサラリーマンに、「仕事は愉しい?」と聞いた時の顔。全てをあきらめ、我慢し、全力を尽くしても癒えぬ喉の乾きを押さえて笑う男の顔。
「ガイド……」
「は?」
「ガイド……してくれた。イタリア旅行の……」
キアーラは、今にも泣きそうな顔になる。遥か彼方に置き忘れた泣き顔が、頭だけだしたような”前兆”
「あ……」
エイジは、今まで言えなかったことを言う。
「キアーラ、結婚しよう」
キアーラは驚愕に揺れる。
「な!? 正気!? これから死ぬっていう時に……あっ……」
これは、現実と向き合うことを避けたキアーラは、とっさに現実と向き合うことになる。
「気にしてないよ」
エイジの笑みは消えない。ただ、明日を見る眼。痛いほどの真っ直ぐな眼。
「私なんかと一生いる気?」
「うん……ダメ……だよね……ごめん」
キアーラは、今度こそ涙を流す。久しく忘れていた涙に、泣く本人の方が驚く。
「い!」
「い?」
エイジはイタズラっぽく笑う。痛みが無いはずはないのだが。
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  1. 2009/12/10(木) 14:21:23|
  2. 携帯小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

もっちゃん さん

>‘キアーラ‘と名づけたの
イタリアのよくある名前の一つ。日本でいう花子さんw
  1. 2009/12/10(木) 16:27:20 |
  2. URL |
  3. たけ #-
  4. [ 編集 ]

>キアーラ
ってどうして‘キアーラ‘と名づけたのですか?
いや感想じゃなくて悪いんだけれど・・
  1. 2009/12/10(木) 15:58:31 |
  2. URL |
  3. もっちゃん #-
  4. [ 編集 ]

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